2013年6月29日土曜日

納屋の展示前

夜のインスタレーション


セメント作業をした日の夜
足場を渡し納屋に入った
元の入口

左からエド、アンドレア、ガブリエル
三人の天使


納屋の掃除後
納屋の展示前の様子。
 

2013年6月28日金曜日

納屋入口

 
 27日
今朝4時出発でボローニャに行ってきました。
湖に建つ家のブロンズ作品を完成させるため、8時から17時まで(お昼に1時間半休憩をはさむ)作業して4時間かけて車で戻ってきました。無事作品も仕上がりローマに持ち帰り、7月1日に3人と共にドロミテに向かいます。明日、写真撮影をします。

 

 納屋での会場作りには予定していたより日数がかかり、ローマ出発を6月18日に遅らせて納屋入口の光のインスタレーションを作り終えてからローマに戻ることにした。
3m×6mの傾斜のある納屋入口にファーネスの岩場を表現するため、朝美さんと時間をかけて話し合ってきた。浸食された穴のあいた岩盤から明かりがともる想像から、セメントで岩を表現し穴は入り口としての用途も考慮し透明な樹脂を通して光がともるように準備を進めていた。
ファーネスの岩盤

セメントに関する詳しい知識のない僕と朝美さんはイメージを頼りに、まずは電気の配置を決め、地面と固定するところまでは何とか出来たが肝心なセメントの量や人材、作業工程など分かる人が見つからずにいた。
 
 そこでも助けてくれたエドワルド。困っている朝美さんの話を聞くと、すぐに車を出して思い当たる村人を訪ねてくれ、何人目かで左官屋のペッピさんが受けてくれることになり、17日の月曜日に日にちが決まった。
青エプロンがエド
運転するペッピ
汗を流す職人
僕も一緒に汗をかく 

朝美さんも汗をかく

午前中に線を引き終え完成!
光は夜美しく光る。


17日はアフリカから北上してきた高気圧の影響で高地のドロミテもかなり暑く、仕事もめどがつき午後は体が伸びてしまった。翌日ローマへの道中の最高気温は37℃だった。

2013年6月26日水曜日

Dolomites

  
 サンビジリオの隣町サンマルティーノでデザイナーをしているミヒャエルが、朝美さんの彫刻に惚れ彫刻との物々交換でポスターを作ってくれた。

ミヒャエルありがとうございます!
60cm×30cm。下裏面


納屋外観

エドに買い出しを依頼したコンファルーンの展示台。
出来たL字の鉄板にさび止めと穴を開けてくれたローベル。
風見鶏がかるい風でも回るようにと、グリスを提供してくれた納屋の隣の肉屋さん。
屋根まで届くはしごを貸してくれたガブリエル。
技術協力してくれたヤドラン。
朝美さんが数年前にコンファルーンを取材した時、それに同行していた大地君。
納屋を101年前に建てた大工のアンジェロおじいさん。

 101年間のラディン人の働きがあり今日の展覧会が納屋で行われる。そのごく一部に加藤朝美さんの助手という立場で自分が係われた事を心から感謝したい。
寸法を測る

展示台を固定しグリスをつける


9時を過ぎてもまだ薄暗い


夜はライトアップ

コンファルーンもライトアップ

2013年6月25日火曜日

Processione の行列

 3人の救世主のおかげで2日で終わった納屋の大掃除、9日日曜日は風見鶏の題材にもなっている年に三回ある宗教行列の内の一日だったので、カメラを持ち取材も兼ねて参加した。
 午前中はサンビジリオのプロチェッセィオ―ネを見て、午後はピエヴェに行きました。

コンファルーン


 風見鶏のコンファルーンはと言うと、僕が屋根に登り寸法を測り、朝美さんが風見鶏の設置台のL字型の鉄板を図に起こし、エドに依頼した。
 明日は屋根に設置されたコンファルーンを見てもらおう









ピエヴェへ向かう






 
 

2013年6月24日月曜日

納屋の大掃除

 納屋の大掃除一日目は小部屋2部屋から始める事にした。どのくらいの埃が出るのか?、どんな掃除が必要か?道具は何を使うといいのか?小手調べの気分で始めた。なんせ広い部屋は気が遠くなるので、すぐに成果が見てわかる小部屋を選んだ。(朝美さんは大部屋の方の天井の張り紙はがしに取り掛かる)
 ローマから持参したエアーコンプレッサが役に立ち、片手にはエアーのピストル、片手には柄のない箒で上から順に、天井のクモの巣、梁に積もった埃、壁や石の柱、床を吹き掃き飛ばしていった。安全面も考慮してとび出た釘(くぎ)をバールで抜き、簡単な棚は取り外し展示に制限のないように壁一枚にした。
 途中、僕らの滞在先の宿の家族のアンドレア(27)が僕らの掃除の様子を見に来てくれた。
 
 夕方7時ようやっと2つ目の小部屋の掃除が終わりロンジェーガの宿に戻り、まずはドロミテビールFORSTを飲む。これから当分は掃除の後の美味いビールが続きそうだ!!(涙)

と思っていたら翌日8日土曜日、体育の先生を定年退職したエドさんと息子さんのガブリエル、前日に様子を見に来てくれたアンドレアが助っ人に来てくれた。
 車を使って大胆に大部屋にあった馬車や馬具、農機具や樽を出し、前日朝美さんが苦戦していた天井の張り紙はがしを朝美さんとガブリエルとアンドレアが率先し、エドと僕が上から順に埃を掃っていく。


紙はがしを終えるとアンドレアとガブリエルは馬車の吊りに取り掛かる。






2013年6月23日日曜日

納屋のすがた

6日朝5時半
 工具や生活用具を積み込んだ自家用車でローマを出発した。出発前の数日間は、作品の発送と他の作品の進み具合、ドロミテに行ってからの遠く離れた納屋で想像される作業の準備を並行していた為、期待より緊張感が増さり確認の連続だった。出発前夜は0時を過ぎても緊張からすぐには寝られなかった。
 
 ボローニャのブロンズ屋で1時間ほど蝋の作業のため経由し、高速を北に向かう。

夕方3時半
 宿泊先のロンジェーガの宿に到着し家族に挨拶をすませると、そこから3km離れた町サンビジリオにある納屋へ向かった。僕にとって10か月ぶりの納屋だ。去年夏は草が高く積まれた広い空間と古い農耕具などが詰め込まれた2つの小部屋だった。
 今は草が消え、農耕具も一部保管してある以外はすっかり無くなっていた。納屋の所有者のワルテルが展覧会とその後の解体準備のためすっかり片づけてくれていたのだ。
 僕は去年よりも空間が広く感じた。まずは明日から大掃除を始めよう