我が家の畑から望むポロシリ岳。
峰の残雪ももう、畑からは白い糸のよう。
菜種の花も終盤を迎え、花びらは落ち
養蜂園から働きに出されたミツバチも箱ごと帰っていった。
旅を終えて家に帰ったが、最近まで気持ちは落ち着かなかった。
旅中の家族では出なかった、何でも口にする遠慮ない僕に出会ったこと、
17日に外山家でイベントがありその準備と反省で慌てたこと、
少年と呼ばれた僕が20日で二十歳になったこと、
これからのこと、
良し悪しをその場限りで言い切り
いつも「結局~」とその場限りにまとめる。
その場限りの評価をする僕は
人の生き方に惑わされ、
人の生き方を比較するせいで、
人と自分の比較から、離れることができない。
5日前まで冬用のダウンを着ていた僕は
ここ3日間の快晴で日焼けをし、首がひりひり痛む。
豆畑の草取りに祖父、母、兄、僕、
家にいれば仕事がある。
一列340mある畝を、柄の長い穂がまを持ち、両脇2本づつ見ていく。
中学生の頃に感じた一列の遠さが、今の僕は、あの時ほど永くは感じない。
家にいれば仕事がある。
一列340mある畝を、柄の長い穂がまを持ち、両脇2本づつ見ていく。
中学生の頃に感じた一列の遠さが、今の僕は、あの時ほど永くは感じない。