2012年9月28日金曜日

青年の活躍  投稿者 加藤朝美


青年活躍
来年の麓のサン・ヴィジリオで行われるぼくの展覧会の企画で、ぼくとしのぶは打ち合わせに追われる毎日で、おばあさんと1日中居られる時間が少なかった。けど、外山君が山小屋に居てくれる時間が多かったので大助かり。彼は裏山探検やインスタレーション制作、更に大工仕事でチロル風(?)隠れ物干しや、階段登りの手摺を作っておばあさんから大好評。ここは太陽パネルの照明はあるけど、冷蔵庫やコンセントを使う電気がないので、すべての大工仕事は手作業で。
バルコニーに設置された物干し台。
景観を損なわないよう、低い位置にセットし塗装してある。
横棒は取り外せて、支えはたためる。
 

大工魂
 
予定通りTシャツの裾は着かず、公の目線にも付かない。

 ここは自然公園の中にあり、ナポリのように大っぴらに洗濯物を国旗のようには干せない。山小屋から煮染めた山男の下着が並べて干してあってはいけないのだろう。それで表向き隠れてないといけないのと、陽の良く当たるバルコニーは多目的だから使用していない時は折りたためなくてはいけない。また秋から春にかけて小屋を閉めているから、その間も雪にも耐える。それが寒さを知る十勝人・外山が出した答えがこの物干し。
スタンベック・カムバック
 
 その外山君のインスタレーション制作授業も11で行われた。これからのローマの制作手伝いでも、感覚の部分がぼくと一致して進める仕事が多いので、日本文部省の優等生美術(?)で来るとチグハグになってしまう。朝食の後に行われた授業がこの写真。
青年にとって初めてのインスタレーションがイメージできない彼に。
例えば食卓の上の物を・・・・・・・・・このように

 それから小屋の窓から見えるアングルで、そこにある白い石や枝や松ぼっくりを利用してアート。タイトルは「スタンベック・カムバック」。この山も気温が高くなったのかスタンベックの数が激減してしまった。
 
「スタンベックが、もう一度この地に帰りますように」と言う願いをモチーフにし、山小屋に残り制作。
窓と言う限られたスぺースを額とし、部屋からの目線を意識して作成した。
 

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